卒論・修論のインタビューをスマホで文字起こしする方法
論文用のインタビューは、静かな場所で録音し、音声ファイルをスマホの文字起こしアプリに送ります。その後、録音と照らして確認し、話者ラベルと仮名化を加えます。Zeepit なら最長 4 時間の録音を一言一句テキストにできます。
論文のインタビューにはどの文字起こし方式が必要ですか?
文字起こしを始める前に、分析にどこまでの細かさが必要かを決めます。方式を決めるのは研究手法であって、使うツールではありません。
- 素起こし(フルバーバティム):言いよどみ、言い直し、間、笑いまで、すべてを書き起こします。会話分析、談話分析、言語研究で必要になります。
- ケバ取り(クリーンバーバティム):意味のある発言はすべて残し、えーやあのーなどのつなぎ言葉、繰り返し、言い間違いを除きます。テーマ分析、グラウンデッド・セオリー、多くのインタビュー研究で使われています。
- 要約メモ:要点だけを残す方法です。データとして認められることはほとんどありませんが、全体の把握や予備インタビューの整理に役立ちます。
選んだ方式とそのルール(間の表し方、聞き取れない箇所や非言語的な反応の記号など)は、方法の章に書いておきます。審査で見られるのは、特定の書式かどうかより一貫しているかどうかです。迷ったら、最初のインタビューの前に、所属先で求められるルールを指導教員に確認しておきましょう。
きれいに文字起こしできる録音のコツは?
文字起こしの精度は、録音した時点でほぼ決まります。次の習慣を守るだけで、あとの修正がかなり減ります。
- カーテンや布製の家具がある静かな部屋を選びます。カフェ、開いた窓、音の出る扇風機は避けましょう。
- スマホやレコーダーは自分と協力者の間に置き、声が小さい人の側に寄せます。
- 始める前に短くテスト録音し、聞き返して確認します。
- 発言が重ならないようにお願いし、人名や専門用語ははっきり言い直してもらいます。
- 1 件のインタビューにつき 1 ファイルとし、ファイル名は実名ではなく P03_2026-10-02 のような協力者コードにします。
オンラインのインタビューは、会議ツール本体の録画機能を使い、ファイルを保存しておきます。保存先の見つけ方やスマホへの送り方は、Zoom の録画を文字起こしする手順で説明しています。
手順
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文字起こし方式を決める
素起こしかケバ取りかを指導教員と決め、間、聞き取れない箇所、話者の表し方を書き出しておきます。
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インタビューを 1 件ずつ録音する
静かな部屋を選んで事前に音を確認し、ファイル名は実名ではなく協力者コードにします。
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録音を Zeepit に共有する
iPhone や Android のレコーダー, ファイル, Drive, WhatsApp で音声の共有をタップして Zeepit を選ぶか、アプリ内でファイルを選びます。最長 4 時間の録音に対応しています。
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音声と照らして確認する
最初から最後まで一度聞き、人名や専門用語を直します。聞き取れない箇所には [聞き取り不能] のような決まった記号を付けます。
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話者ラベルを付けて仮名化する
I: や P03: などの話者コードを付け、人名、地名など個人を特定できる情報をコードに置き換えます。
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分析用に書き出す
DOCX, PDF, テキストファイルに書き出し、分析ソフトや安全なプロジェクトフォルダに取り込みます。
論文用インタビューをスマホで文字起こしする手順
インタビューを手で打ち込むと、録音時間の何倍もかかります。文字起こしアプリに下書きを作らせれば、使う時間は入力ではなく確認だけになります。
iPhone と Android の Zeepit なら、パソコンからのアップロードもファイル変換も要りません。
- ボイスレコーダー, ファイル, Google Drive, WhatsApp などで録音の共有をタップして Zeepit を選びます。アプリを開いてファイルを選んでもかまいません。
- m4a, mp3, wav, ogg, flac, amr などの一般的な形式をそのまま読み込めます。mp4 や mov などの動画ファイルも読み込め、使われるのは音声トラックだけです。
- 1 件あたり最長 4 時間の録音に対応しているので、長いインタビューも分割せずに済みます。
- 言語は自動で判別されます。
一言一句の全文テキストに加えて、短い・標準・長いから選べるすぐに読める要約も表示されます。要約はフィールドノートの整理に便利ですが、分析には全文テキストを使いましょう。インストール後の最初の変換は、長い録音も含めて無料です。アカウント登録もカード登録も要りません。
文字起こしの確認・話者ラベル付け・匿名化のやり方
自動で作った文字起こしは、あくまで下書きです。研究データとして使うなら、最初から最後まで一度は音声と照らして確認します。
- 修正する:聞き違えられやすい人名、地名、専門用語、略語を直します。
- 話者ラベルを付ける:聞き手は I:、協力者は P03: のように、全体で同じ表記にそろえます。
- 空白部分に印を付ける:推測で埋めず、[聞き取り不能] や [発言重複] のように決まった記号を使います。
- 仮名化する:人名、勤務先、地名など個人を特定できる情報をコードや一般的な表現に置き換えます。対応表は別の場所に保管します。
- 表記ルールを統一する:どのインタビューにも同じルールを当てはめます。
Zeepit からは、テキストのコピーや共有のほか、端末上で生成した Word(DOCX), PDF, テキストファイルへの書き出しができます。DOCX や TXT のファイルは NVivo, ATLAS.ti, MAXQDA などの質的分析ソフトに取り込めますし、ワープロソフトでそのままコーディングすることもできます。
倫理審査の範囲で文字起こしアプリを使えますか?
使えることが多いですが、同意書とデータ管理計画の内容しだいです。録音をどこかのサービスに送る前に、次の 3 点を確認しましょう。
- 同意書に、録音を文字起こしサービスで処理する可能性が書かれていますか?
- 大学が使用ツールを指定していたり、データを処理できる場所を制限していたりしませんか?
- そのサービスは音声をどのくらいの期間保存し、ほかの目的に使いますか?
最後の点について、Zeepit の仕組みを説明します。ファイルは Zeepit のサーバーに送られて文字起こしされ、その直後に削除されます。保存も再利用もせず、録音が AI の学習に使われることもありません。文字起こしと要約はお使いのスマホに残ります。これが研究計画に合うかどうかは、ご自身と指導教員、必要に応じて倫理審査委員会や個人情報保護の担当者が判断することです。
どのツールを使う場合でも、元の録音と個人を特定できる文字起こしは計画で定めた場所に保管し、定めた時期に削除しましょう。
インタビューが外国語の場合はどうすればいいですか?
留学生の研究や海外での調査では、英語、中国語、韓国語などで行ったインタビューを日本語の論文にまとめることがよくあります。おすすめの進め方は次のとおりです。
- まず元の言語で文字起こしします。その文字起こしがデータであり、コーディングも通常はこちらで行います。
- 翻訳するのは論文で引用する部分だけにします。執筆要領で求められていれば、原文を脚注か付録に載せます。
- 論証の根拠になる引用の翻訳は、その言語に堪能な人に確認してもらいます。
言語は自動で判別され、文字起こし、要約、翻訳は数十の言語で使えます。インタビュー全体をざっと訳して読みたいときは、録音した音声を別の言語に翻訳する方法を参考にしてください。ただし、それは内容をつかむための補助です。論文に載せる引用は、人の目で丁寧に確認しましょう。
よくある質問
1 時間のインタビューの文字起こしにはどのくらいかかりますか?
手作業だと、止めては巻き戻すことの繰り返しになるため、ふつうは数時間かかります。文字起こしアプリを使えば下書きはずっと早くでき、作業は通しで一度聞きながら人名を直し、話者ラベルを付け、仮名化することが中心になります。インタビューごとにこの確認時間を見込んでおきましょう。
論文には逐語録(素起こし)が必要ですか?
研究手法によります。会話分析や談話分析では、言いよどみや間まで残した素起こしが必要です。テーマ分析や多くの質的インタビュー研究では、ケバ取りが一般的です。どちらを選んでも、文字起こしのルールを方法の章に書き、すべてのインタビューで同じように当てはめましょう。
インタビューを無料で文字起こしできますか?
できます。自分で打ち込むか、無料で始められるアプリを使う方法があります。Zeepit はインストール直後の最初の変換が、長い録音も含めて無料で、アカウントもカードも要らず、広告もありません。その後もっと使いたい場合はサブスクリプションがあり、利用状況はアプリ内で確認できます。
研究インタビューに文字起こしアプリを使ってもいいですか?
同意書とデータ管理計画で認められていれば使えます。協力者がサービスでの処理に同意しているか、大学がツールを制限していないか、サービスが音声をどのくらい保存するかを確認しましょう。文字起こしは仮名化し、ファイルは計画で定めた場所に保管します。
Zoom や Teams で録画したインタビューはどう文字起こししますか?
ツールが作成した録画ファイルを保存し、Google Drive などを使ってスマホに移してから、文字起こしアプリに共有します。Zeepit は mp4 などの動画ファイルも読み込み、音声トラックだけを使います。対応しているのは iPhone と Android で、パソコン版やウェブからのアップロードはありません。